2014年 06月 30日
Rose Bakeryのキャロットケーキを作ってみたら |
ワタクシ、甘いものが大変苦手なんですが、それでもこれだけは結構イケるっていうものはいくつかあります。そのいくつかのうちの一つがキャロットケーキ。特にRose Bakeryのキャロットケーキが大好物。なぜかってここより美味しいのを今のところ食したことがないので。とは言えスイーツを食べにわざわざお出掛けなんてことがないワタクシなのでこれはそれほど信憑性のある評価とは言えまい・・・。でも、巷ではRose Bakeryのキャロットケーキはウマい! という通説になってるのであながち間違いではなかろうかと。
さて、スイーツNGのワタクシ、なんとこのRose Bakeryのキャロットケーキを作ると言う無謀なことをいたしたワケで・・・。ある意味怖いもの知らずと言えばそうなんですが、どうしてそんな慣れないことをするに至ったのかと言えばPaulパパのお誕生日会を末の妹Anne-Françoise宅で執り行うと言うお達しがありましてね。どうやらPaulママがまたしてもお料理大量に作りたくないのどうしようああ何したらいいの困ったわということになったらしくAFがよしじゃあうちでやればいいじゃん、ということになったらしい。ま、ディナーはあまりに人数多すぎて全員着席不可なのでティータイム&夕ご飯スナック系で(ベルギーではこういうのをsouper - スーぺ - スープを飲む程度の軽い食事を総じてこう呼ぶ)っていうんで、あ、そうなのいいじゃな~いと思ってたら「みんな、持ち寄ってね♪」ときた。え、そうなの? 作るんですか? 普段からお菓子系はまず作らないしね~、いや困ったな、と。でも、考えてみればこの間Seanのお誕生日で学校に持ってったチョコレートケーキだってなんとかなったんだしできるんじゃないの? と何気にヤル気になりましてじゃあ何作ろうかということになった。なにしろ我が家にはお菓子系のレシピ本なんかほとんど常備してないので手持ちのレシピ本をゴソゴソとやってみたら、おおそうだそうだちょっと前にゲットしたとっておきのレシピ本があるじゃないの。
Beakfast, Lunch, Tea by Rose Balery。

看板メニューのキャロットケーキも当然載っております。あらもうそれなら決まりでしょう、キャロットケーキ。
てなわけで大胆にも人生初のキャロットケーキ制作をRose BakeryのレシピでPaulパパのお誕生会に持参しようと言う無謀な決断に至ったという次第です。
では、いっちょ作ってみようかと日曜日朝は11時からいそいそと・・・。集合時間は3時だってことなのでこれならばっちりでしょう、なんて思ってた呑気なワタクシであったんですが、もしやこれは自分を過信していたのではないかと後で少々(いや思いっきり心から)後悔することに・・・。
まそれはともかく、キャロットケーキ。
キャロットケーキであるからにはキャロットを準備せねばとBioで生きのいいキャロットをゲットしましてですね。レシピにはmidiumが9本とあったのでいつもはわざわざ小さいのを買う(小さいほうが味がギュッと詰まって美味しいのだ)ところをMサイズMサイズと買ってみたところ、Paulに見せたら「それはどう見てもL」と言われまず最初のパンチ一発きました。ううむこのでっかい(大きいと言われるとどうしても巨大に思えてしまう人間心理)ニンジンどうするんだと考えてとりあえず9本のところ6本で行くことに決定。大丈夫かな~大丈夫よね?とニンジンを洗い皮をむく。
ところで、このレシピ、8人分ということらしい。Rose Bakeryのキャロットケーキと言えば円筒形のカワイイ形なんだけどどうやらレシピでは23cmの型でやる模様。しかし、ここんとこがアバウトなこっちのレシピ本(ちなみにPhaidonはヴィジュアル本などで有名な出版社)なんだけど23cmのどんな型だってのは一切触れてなかった。でも私はこれを長方形のパウンド型と解釈してちょうどうちにあるシリコンのパウンド型がまさに23cmでしめしめこれで完璧よとほくそ笑んだものでした。
キャロットケーキのキモはやはりニンジンを摩り下ろすことにアリ。なのでとにかく摩る。しかし、でっかいの6本も摩るとなるとさすがに腕が‘痛いのである。なので途中Paulを呼び摩り下ろしヘルプ
男性って力有るから結構早く摩れちゃうのね。摩り切れなかった部分はミキサーでみじんにしてとりあえずクリア。でもね、摩り下ろしたニンジンがなんかやたら多いのよ・・・。既にこの時点でパウンド型の嵩に迫る勢いの量があるんですが、いいんですかこれで? と既に疑惑で頭の中がモリモリになって来たワタクシ・・・。いやいや次行ってみよ、次。

ニンジンの後はスポンジ種を作らないとね。レシピによれば卵4個に砂糖250グラムを入れてメレンゲの様にはならない程度に泡立てる、とある。え~と、メレンゲみたいにならないでっていうことはこれは白身だけじゃないってことよね? 黄身とも書いてないんだからこれは全卵ってことか。よし全卵4個! ううむBioの卵は生きがいいねぇと感心しつつ混ぜたところへお砂糖投入。

しかしいまだかつて使ったことのない大量のお砂糖に若干怯みましてぼちぼちと入れては混ぜ~と繰り返すこと数分。ちょっと、どろどろだよ。泡も立ちゃしないのよ(怒)。仕方ないので泡だて器を2本使ってこれでもかとたたき混ぜる(ぐるぐるやっちゃイカンと何かに書いてあった)

でもこれですわ・・・。ねえねえどうして泡立たないの? 段々投げたくなってきたワタクシ、いやダメよやるって言った以上(しかもAFから期待してるわ~♪なんて言われちまった日には)最後までやり遂げるのよ! だって、Seanにはいつも「あきらめちゃダメ! 最後まで頑張るの!」 と言ってるのに当の私が投げたら示しがつかないもんね(涙目)。しかしですね、いくらなんでもこれじゃ時間がかかってどうにもこうにもということでまたしてもPaulにヘルプを。あ、今回はPaulに混ぜてもらうとかそういうリスキーなことをお願いするんではなく(笑)どこぞでハンドミキサー借りてきてくれ! というリクエストなのであった。そしたらにわかどらえもんと化したPaul上の階の顔見知りの住人さんにまんまとハンドミキサーを借りるのに成功したのでありました。キミ、こういう食べ物関係のことになるとヤル気が違うね(爆)! そういうヤル気をもっと別のところでも発揮してもらいたいものだ、などと思いつつ文明の利器でもって泡だててみれば

あら早い。とは言え、もっとあっという間かと思ってたらそこそこかかりましたが、やっぱり手動でやろうなんていう地道なことやってたら日が暮れてましたね、確実に。ハンドミキサー買わないとな~と真剣に思いましたです。。300mlのヒマワリ油(本当はサンフラワーだけど植物油ってことでOK)を徐々に加えたら若干ゆるくなったもののそこはハンドミキサーの力でとりあえずリボン状にたらたら~と落ちるくらいになったのでこれで良かろうと卵はこれにて完了。っていうかもういっぱいいっぱいでもうこれ以上は卵の顔を見たくない状態で強制終了。
卵がなんとかなったところで一服する間もなく今度は粉もん関係をニンジンに投入。
キャロットケーキの命、クルミもばっちり入れました。よしよしいいじゃないのとここへ例の泡立てた卵をだ~っと
あふれんばかり(笑)!


笑、なんてカッコに入れてますがそれこそ笑ってる場合じゃないんですよこれが。
あの~このボウル、ヴィンテージの4個セットのパイレックスご存知の方だったらすぐ分かると思うんですが一番大きい緑のヤツなんですよ。それがこの満々状態って一体どんだけ多いの(汗)。ねえねえこれって多くない? てか多すぎでしょ? しかもこんなに液体状でいいんですか? もうはてなマークが飛びまくってるんですが。この時点でこのレシピは信用しちゃイカンのではないかという疑念がふつふつとわき起こっていたワタクシ、ページを見直す(いやもう何回見たことか)
いや合ってるのよ。私間違ってないもんね。それがどうしてこんな量になっちゃうわけ? なぜだなぜだと頭をひねりつつ仕方ないから30cmで大きいからと使うの止めたもう一つのパウンド型を取り出してなんとばっちりパウンド2本分できちまいましたよ・・・。あの~Rose先生、このレシピなんかおかしいですよ? 1本分が2本になっちゃうなんて? あ、でもレシピには1本って書いてなかったな・・・。ということは2本になることもありうると? (ないない・笑)
いや、なんかね、プルプルっとしてるんですけどね。これでちゃんと固まるんだろうかともんのすごく心配で。とりあえず45分待ってみようと不安な心のまま今度はアイシング。これが私たち用だったらアイシングはナシでもOKなんですがお持たせ用なのでやっぱり正統派で行かないととアイシング作ってみました。
アイシングはね、簡単でした。フィラデルフィア250グラムに無塩バター125グラム、バニラ入りシュガーを75グラム(本当はバニラはエッセンスがいいんだけどCarrefourで見つからなかったのでどっちみちお砂糖が必要なのでバニラ風味のシュガーで代用)を全部混ぜれば
なんだ簡単じゃん。あの卵泡立ての苦労を考えればへみたいなものよ。ほ~ほほほほほ。
いやそれにしてもここまででパンチやらジャブやらボディーブローやらでもうノックアウト寸前のワタクシでして。しかしやれやれあとは焼きあがるのを待つだけよとリラックスして待つことができないんですの。だってあのぷるぷる見たら誰だって不安になると思うの。大丈夫か大丈夫かと何度もオーブンをチェックしまくってついに45分経過のアラームが。串を刺して見ても何にも付いてこないからこれで良いんだろうか。超不安。だってですね、なんかこうみょ~に柔らかいんですよ。キャロットケーキってどっしりみっちりしてるんじゃないの? 私のキャロットケーキはまるでシフォンケーキみたいにふわっふわなのである。おっかしいな~。レシピ通りなのにどうしてなんだろうな~。などと悶々としていたらふと時間を見れば既に2時近く、時間ないから悠長に自然に冷ましてる時間がないのでフリーザーに突っ込んで無理やり冷却。
出発時間ぎりぎりまで冷やしていざ出発!
さてワタクシの初キャロットケーキの運命はいかに・・・
続く・・・
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by seanmamabxl
| 2014-06-30 21:05
| おうちでごはん






