Salisburyのカテドラル |
Johnがボランティアでガイドをしてるとは知らなかったけど、どうやらJohnはAndoverに越してきてこのカテドラルを訪れたところいたく気に入ってしまい、ついにライセンスを取って晴れてガイドになったのは2年前。彼の専門はタワーに登るツアーのガイドだそう。てことは、彼のガイドでこのタワーに登る?
・・・ま、そういうことですね。John曰く、タワーに登るには332段の階段を登るんだそうで。これを聞いたPaul、高所恐怖症&心臓弱いのを理由にいきなり辞退の申し出。「僕はSeanと一緒に下にいるから、Izumi行ってくれば?」って。そしたらSeanは「僕もママと行きたいの~」ときた。でも残念ながら子供は7歳からしか登れないのでSean泣く泣くあきらめました。
さて、あまりハッキリしないお天気の中1時間半くらいでSalisburyに到着。
Johnがタワーを指差して、「あれに登るんだけど本当にいい?」って何度も聞くんですけど。そんなに大変なのかな~。だって332段でしょ?楽勝じゃん? そんなに大変そうには思えないので「勿論平気!」と元気よく答えた私であった。
Johnはガイドなので駐車場も顔パスで無料。さらに、カテドラルに入場するのもチケット売り場のユーモアたっぷりのおじさまに「アナタ、彼にぴったりくっついて行きなさいね。そしたら全く問題なしだから」と言われ、またしても無料でパス。いや~いいな~これ。そんなわけで一切お支払いなしでカテドラル見物と相成りました。
タワーに登る時間までまだ時間があるので先にカテドラルを観て回ることに。勿論Johnのガイド付き。
このカテドラルは完全な交じりっ気なしのゴシック様式のカテドラルだそうで、いろんな時代を渡って建設されるとその時代ごとの様式が混じり合ってしまいがちな教会建築では珍しいのだとか。
おおゴシック・・・
この柱の感じがゴシック特有なんだそうで。ふむ・・・
ステンドグラスがきれい。
天井のモザイクも素敵・・・
銅像もなんだか品があるわ・・・(あ、Seanはおまけです・笑)
そうこうしているうちにタワーツアーの時間が迫って来たので待機組(または意気地無し組とも言う)のPaul&Seanと分かれて登り口のところへ。既に数人が待っていて時間前にしっかり集まるなんてさすがイギリス人ね、と感心したり。今回は11人(リミットは12人だそうです)でお年寄り、子供の参加はなかった模様。
まずはJohnのカテドラルとタワーについての説明を聞く。Johnは一応332段の階段があるけれど、4回に分けて登るので多少休憩ができますよ、とのこと。ふ~ん。でも、Johnは最後の最後まで「皆さん、大丈夫ですか、登れますか」と何度も確認してたので、途中でgive upする人が絶えないんだろうな~。
さて、じゃ、いっちょ登ってみるか!
タワーなので当然のことながらぐるぐると螺旋階段を登って行きます。そしてすぐに1回目の休憩、というか説明タイム。
カテドラルの2階(とでも言おうか)から下を眺める・・・
既に結構高いですね。
そしてまたさらに登る。いや、この螺旋階段って目が回りそうなのよね。出来るだけ上を見て登るんだけどそうすると今度は足元が滑りそうでコワい。なにしろつるつるの石段なので、階段落ち大得意の私としてはこんなところで得意技を披露するわけにはいかないので細心の注意が必要なのであった。
続いて2回目の説明タイム。段々地味になってきました・・・
ここはタワーの梁の部分。なんでも一本の木から梁を作ったとか。相当大きな木だったんでしょうね~。
さらに登頂は続き、3回目。ここではタワーの鐘を鳴らす時計のシステムがある場所だそうですが、ここにある上階に登る階段が超細い木製の螺旋階段で下りてくるグループを待ってないといけないのであった。
先行グループが降りてきたので、じゃ登ってみようか。
なんというか、ちょっとハムスターになった気分を味わえます。
下をのぞくと結構高いのね。こりゃPaulには無理だわ・・・
この階段を登ったらさらに上を目指す・・・
これは私の前を登ってた女の子の足ですが。頂上が近くなって来たので階段の幅がやたら細くなってきてます。
そしてラスト4回目。ここは鐘楼というか、時を知らせる鐘が並んでます。
ワイヤーで階下にあった時計のシステムと連動していて時間が来るとワイヤーが槌を引っ張って鐘を叩く仕組みです。この鐘が結構大音響で鳴るので登る際に耳を覆うためのヘッドフォンみたいなものを必要な人は持って登ります。どうやら私のグループでは持参した人はいなかった模様。
そしてさらにさっきと同じような木製の螺旋階段を登ると頂上到着~。
あ~やれやれ。でも4回休憩してるせいかそれほどきつくなかったかも。途中でJohnが何人いるかな~と人数を数えてたけど、どうやら毎回途中でいなくなる人が1人や2人はいるらしい。でも今回は脱落者はゼロだったので「みなさん、えらいですね~」とJohnは感心してました。
この最上階からタワーの先端を見上げるとこんな風・・・
なんだかところどころに梯子のようなものが見えるんだけどあれで上に行っちゃうわけ? う~んスリル満点。
このタワーはヨーロッパのカテドラルでは最も高いんだそうで、ギネス認定の証書が掲げてあります。
じゃ、テラスに出てみましょうか。
Salisburyの街並み。いやいい眺め。
塔を見上げれば
高すぎて全貌分からず。そそり立ってます。
さて、中に戻ってJohn先生の説明が続きます。
皆さん真剣に聞いていて熱心ですな。それにしてもJohnは息も上がらず全然平気なのでビックリした。なにしろ還暦過ぎてますからね。Johnはボウル(ペタンクに似たイギリス独特の競技。ペタンクとは違って芝でプレー)のチャンピオンで他にもクリケットやらゴルフやらと日頃から鍛えてるスポーツマンだけある。エライな~。Paulに爪の垢でも煎じて飲ませたい。
帰りは登りとは別ルートで(木製の螺旋階段は同じ)降りるので行きよりは階段の数も少なめでわりと速攻で降りて来られちゃいました。
降りたところで頑張ったね! のご褒美。
頂上まで行ったぜ! 的なバッジをもれなくもらえます。
待機組のPaulとSeanと合流して、ちょっとお茶~。だってお昼も食べずに登ったのでもうお腹すいてお腹すいて。カテドラルのカフェテリアでまたまたJohnのガイド割引でキャロットケーキとお茶でティータイム。ここのケーキなんかはSurryに住んでる女性(一人なんだろうか)の手作りなんだそうです。美味しかった。
お腹も満足したので、ここのカテドラルのもう一つの目玉、世界史でお馴染マグナ・カルタのオリジナルを見に回廊の方へ。
ここの別室にマグナ・カルタが展示してありますが、勿論撮影禁止なので写真はナシ。でも別のマグナ・カルタならOKじゃないかと撮ってみました。
なんとJay-Zのアルバムが恐れ多くも同名だということでガラス張りで陳列されていたのでした。こういうの大真面目にやっちゃうところがイギリス的だよね~。と妙に感心してしまった。
そんなわけでSalisburyのカテドラル初体験でした。有名なだけあって観光客は多いものの、皆さん静粛に見ていらっしゃるので全く気にならず。カフェテリアで日本人の中学生と思しき団体がいて(あまりすれてない外見から地方の学校なんじゃないかと。お金持ちね~)おおなかなか渋い観光選択ね、なんて思ってしまいました。あ、ちなみにここでは中国人はあまり見掛けなかったかも。さすがの中国人もこういうところはスルーなのかしらん。
さて、この後はSalisburyおまけの観光もう一つ・・・
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