鷲の巣村めぐり その1 |
が! よ~く考えずにTourrettesという名前だけを見てFayenceの隣村がこの名前だというので、あらお手軽でいいわ♪などと嬉々として出かけたら、何やら閑散としてわびしげな雰囲気。お店すらもほとんど見当たらない様なのでこれはおかしいと思ったら、Tourrettes違い、というかTourrettesの後にまだ続きがあったのでした(おバカ・・・)。
正式な名前はTourrettes sur Loup。ハイ、済みませんでした、私の間違いでした。敗因は本を見ずに自分を信じ切ってたのがXだったってことですわね・・・あ、でも本はちゃんと持参してたんですよ。ってもっと間抜けかも(泣)。
あっという間に到着かと思いきや思わぬエラーで、実はこの村はGrasseよりもうちょっと行った先にあって45分ほどかかるという(by カーナビ)。お腹がすくと落ち着きがなくなるPaulにお昼が近かったこともあり大丈夫?と聞くと美味しいものが食べられるとなると話は別、というわけか軽くOKが出たのでじゃ、いこか。となりました。(ホッ)
到着まで勿論山道の山岳コースを車で行くわけですが、高いところから見た地中海の海のきれいなことったら・・・もうvacancesはこれじゃなくっちゃよ、としみじみ思いましたよ。
途中Grasseの村を通りましたが、これが裾野の方だけだったので(Grasseも鷲の巣村です)今一つ。そしてTourrettes sur Loupにやっと到着。車をパーキングに停めて、スミレのアイス♪と目的の住所へ行くとどう見てもアイスクリームを出すレストランに見えないいきなりPizzeriaの文字が。いや、でも中にメニューがきっとあるに違いない、と店内へずいっと入って行き呑気なPaulが「Bonjour! 僕たちスミレのアイスクリームを食べに来ました~」と言うと、オーナーらしき男性が「あ、アイスクリームは出せないんですよ。うちはピッツェリアなんで。」え? なんで、どうして? すかさず私が「でも日本の本にクレープ屋さんと載っていて、間違いなくこの住所なんですけど」と話すと「いえね、一年前にこのレストランを買ってそれからずっとピッツェリアなんですよ」がが~ん! こんなに期待満々で村を間違えてリカバリーまでしてやって来たというのに、お店がないなんて!? そりゃもうアナタ、がっくり来たのなんのって。それよりもくっそ~Figaroったらガセネタ掴ませて何なんだ、チクショ~! ですよ(怒)。まぁね、この本自体2009年発行ので(既にこの時点で古い)しかも良く良く見てみると目次の下の方に小さ~く2004年7/20号、2005年4/5号、2008年7/20号を編集したものです、と書いてあるではないの。当然この日からこの本はただ見るだけになりました。みなさん、Figaro voyageにはお気をつけ遊ばせ。
さて、それじゃぁ、お昼はどうしたら良いのか、というのでがっくり肩を落としながら私たちは村の中をとぼとぼとレストランを探したんですが、暑いし、お腹もすいてるし、仕方ないので
Paulが手作りのプレートを売っているお店の御主人にお勧めを聞いたところ、L'Epicerieというレストランがいいよ(しかもすぐ近くにある)ということで、早速テーブルにとっても親切なお兄さんに案内してもらった。
で、スミレのアイスはどうなったかというと、まずSeanはアイスクリームと言えば白いのと相場が決まっていてスミレのアイスは紫色なのよ、というと「イヤ、白いのがいいの」と頑張るけどとにかく無視して、お得なセットと思しきcafé gourmandで(これだと食後のカフェをPaulがいただけるという仕組み)ゲットということに。私たち大人二人はPaulがクラシックなクレープ、私はトマトのサラダというごくシンプルなものをオーダー。
これがですね、おいしかったんですよ。トマトのサラダ。タプナードとピストゥがのっていて新鮮なトマトとオリーブオイルが絶妙で。Paulのクレープも美味しかったらしい(あまり注意してなくて申し訳ない)。さて、Seanはちゃんと食べてくれたかというと
ハイ、この通り美味しそうに食べてました。
ここはL'Epicerieというだけあってこの地方の食材を置いているいわゆるグローサリーも兼ねていて特産のスミレの食品が沢山ありました。せっかくだから何か一つ購入しようとあれこれ物色して結局ゲットしたのはスミレの風味のココア。
良く見るとここのお店の名前がプリントされててどうやらオリジナルみたいです。
まだ飲んでないんですが、どんな味なのかすごく楽しみだったりして。
さて、お店を出て村を散策しようとぷらぷらと歩く私たち。
Seanは猫を見るとちょっかい出さずにはいられない・・・
この村、かなり可愛かったです。お花がそこかしこにあって、蔦が絡まって・・・
ふと道の傍に井戸水のポンプ(?)があったり。早速押してみるSean。
ゴールド部分の先のところのボタンを押すとボトボトボトっとお水が出てくるんですが、かなり唐突に出てきますので注意が必要。
そして、名物のスミレのアイスクリームの看板を掲げたアイスクリーム屋さん。Seanに食べる?と聞いたら「もう、いらない」って。
今思えば食べとけばよかったな~とちょっと後悔・・・Seanの食べたスミレのアイスクリームのおこぼれをちょっとだけもらったら確かにスミレっぽい味で美味しかった。
後ろ髪を引かれながらも村を後にしました。村の全貌はこんな感じ。
鷲の巣~って感じですよね。とっても素敵・・・などと思いにふけっている間、実はこの後とんでもないことになったんです、私たち。
元来た道を帰ればいいじゃん、っていうんでカーナビを作動せず行くという無謀な行為に走ったPaul、Grasseに到着したあたり - 行きとは違い、村というか街の中心を通ったので全容を見ることができました。香水で儲かってるだけにrichな感じですね~ - でやっぱり多少不安になったのか(この時点で少々ルートから外れてた)私が「ねぇ、カーナビ付けた方が良くない?」の提案に速攻OKしたものの、カーナビの指示にいちいち「それってありえない~」とか言いながら無視して行ったところどんどん訳の分からないところへ案内されて行ってしまい、とうとう山の中で迷子になってしまったのです。一つ村を過ぎると、「ここは何だ」「どこ走ってる」という状態で、ガードレールなしの細~いバリバリの山岳コースに入ってからというもの私からの突き上げに押されてか段々雲行きが怪しくなるPaul。とうとう山岳コースの真っただ中で反対からやってきた車の妙齢のカップルに(しかもその後ろにもう一台車がいた。度胸あるぜ、Paul)ここはどこでしょう?(笑)と質問。ラッキーなことに土地勘のある人達だったのでちゃんと説明してもらえて今度は私がロードマップと首っ引きでナビしてやっとFayenceにたどり着いたのでした。
教訓:カーナビは信用しとくに越したことはない。
鷲の巣村めぐりは続く・・・
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